危うくプリウスミサイルになりそうだったアラフィフが何故そうなったか考えてみた

車 雑談のこと

近年、高齢ドライバーが運転した車が暴走して突っ込んだ、というニュースをよく見かける。

その度に、突っ込んだ車種とドライバーの年齢を見て、「あぁ、またやっちゃってるよ、高齢者の運転はどうしたもんかな」と、どうにもならないと思いながらも毎回嘆いてみる。

そのニュースに映っている車にトヨタのプリウスが多いのは、プリウスが人気なだけで原因がプリウスにあるわけではない。という事は分かっているが、プリウスミサイルと呼ばれてトヨタにしてはとんだ迷惑だ。

うちも妻の車がプリウスなので燃費の良さと故障しないことにすごくありがたいし、助かっている。

車屋のオーナーとしてお客さんの車や中古車とか、いろいろな車に乗ることはあるが、その中でもトヨタの車づくりは性能もいいし、整備しやすいのでよく考えられてるなと、偉そうにも感心している。

先日お客さんの車で陸運局に行くことがあった。

車はレクサスIS300hという車でガソリンエンジンとモーターを積んだハイブリッド車だ。

陸運局での用事を済ませて帰る途中、最寄りの高速インターを降り幹線道路へ合流。高速下の交通量の多いところなので片側2車線で、先の国道と交わる大きな交差点を右折するために右折車線で信号待ちをする。交通量も多いので合間を見計らって右折など危険でしかないし、アラフィフになると20代30代のころの俊敏な動体視力と空間能力が半分以下になっていると自分に愚痴をこぼしている。

さて、信号も赤に変わり右折用の矢印マークが点いたので右折しようとアクセルを踏み込んだところ対向車の直進車が直進してきたのだ。

ようは信号無視で突っ込んできたのだ。
一瞬踏み込んだアクセルを戻し、「あぶねーなクソっ」と急ブレーキを踏んだら、車が前に進んだのである。

おいおい、ブレーキ踏んだのになんだよ、と思いながら信号無視直進野郎とぶつからずに済んだのだが、確かに挙動がおかしかった。

ドキドキしたのかバクバクしたのか、今となっては覚えてないけど、いやこれはマズいぞ、とは強く思った。
それから会社に帰るまでにあの気持ち悪い感覚を思い出す。そうそう、初めてスクーターに乗った時、アクセルを捻ったままブレーキ握って止まらなくてパニックになった、あの感じ。

公道だから左足ブレーキなんか使わないし(サーキットでも使いきれない)、右足でブレーキとアクセル同時に踏んだりもしていない、はず。

考えてみた。ブレーキを踏んだのにアクセルを同時に踏んだような動き。

電子スロットル

昔はアクセルペダルにワイヤーケーブルが付いており、ペダルを踏むとワイヤーケーブルを介してエンジンのスロットルバルブを開閉するアナログ方式だ。そうしてエンジンへの吸入空気量が変化してエンジンの回転が上がったり下がったりする仕組みだが、最近の車にはこのスロットルバルブへのワイヤーケーブルは付いていない。

ではどうしているかというと、アクセルペダルにはどれだけ踏み込んだか検知するセンサーが付いており、スロットルバルブにはバルブを開閉するモーターが付いている。この機構を電子スロットル(以下、電スロ)と言って今ではほとんどの車に採用されている。

ワイヤーケーブルの代わりにアクセルの踏み込み量を電気信号送り、スロットルバルブを開閉させているのだ。こうすることによりエンジンコンピューターへ運転手がアクセルをどのように踏んでいるか検知して、運転しやすいように最適化し学習する。

余談だがオートマチックのミッションが変速するタイミングも学習して効率が良い変速をドライバーに合わせている。

この電スロの反応もワイヤーのようにダイレクトではないため、若者(か、どうかは別にして)スポーツカー志向のためにスロットルコントローラーという部品を後から付けることもできる。
スロットルコントローラーの感度を調整することによってアクセルをかつてのワイヤーケーブル式のようにアナログで、またダイレクトな感触で楽しむことができる。

なんとなく分かっていただけただろうか。

ブレーキを踏んだのに車が進んだ感覚、それは電スロのタイムラグではないだろうか。今度車に乗るとき、もし覚えていたら自分の車で空ぶかしをしてみてほしい。右足で踏み込んだのとワンテンポ遅れてエンジンの回転が上がる。タコメーターが付いている車だとアクセルを踏んでワンテンポ遅れて回転数の針が動くのを見ることができると思う。

あの右折の時のタイムラグが電スロの問題だとするとアクセルを離してブレーキを踏んだ、そのくらいのタイミングでスロットル信号がONになったのかもしれない。

そう考えに至り、その後も再現できないかとアクセルを踏み込んだ後にブレーキを踏んだりするが全く同じ挙動にはならない。なぜか、それはもうこの車の電スロに慣れてしまったのかもしれない。そしてなんとなく心に残った怖さで同じ動きができていない、こっちが正解かな。

再現できないけど、おそらくはこの考えで間違いないと行き着いた。

さて、車をこのまま返すのもなんだかな、と思うがオーナーはオーナーの学習によっての味付けだからこのタイミングに慣れているのでおそらくは問題ない。
と言いつつ、最適化されればと思うので電スロの初期化作業としてバッテリーを外し、スロットルボディを清掃して納車した。

この作業はバッテリー交換の際にすることが多く、エンジンのアイドリングを最適にするための学習である。

今回のことはハイブリッド車に限ったことではないが、電スロの特性と発進時のハイブリッドモーターのアシストがそうさせたのかなと。

現行車では安全装置によりアクセルの踏み込みが急すぎると危険を察知して電スロと自動ブレーキで事故を防止するようになっている。

そんな進化する技術に助けられながら自分自身アンチエイジングするよう頑張ってみよう。

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